のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

2025年の悪夢

英語では、nightmareなどとも言います。
なんだか、とっても重苦しい言葉です。


今日のタイトルは昨日の日経新聞の見出しから取ってみました。
何が悪夢か?
現状から将来の医療費を予想すると、70兆円をこえる、という試算です。
現在の日本の国家歳入をはるかに超える医療費、となればそりゃー悪夢ですわな。


でも、70兆円とは、現在の約2倍。
現在すでに32兆あるんだって〜。


でも、それよりなにより、私の目を引いたのは、70兆円と試算した厚生労働省の算定は、医療高度化などによる年2.7%の上昇を見込んだ額、という事実です。
もし、「医療の高度化」がまったくなければ、25年の医療費は、現在のプラス8兆円ですむ、とのことです。


一体それは、「医療の高度化」と呼んでいいのか?
というのが私の素朴な疑問です。


その「医療の高度化」は、国民の健康の向上につながるものなのでしょうか?
単純に考えれば、人間が健康になれば、病院にはいかなくてすむので医療費は少なくなるはず。
一体、何を高度化するのでしょうか?
たとえば、健康体の人が人間ドックに入り、遺伝子検査をし、将来起きるであろう病を先に見越して、「あなたは***病になる可能性があるから気をつけてね」と、病への意識をさらに深く植え付けようとでもいうのでしょうか?


厚生労働省が医療従事者の利益の守護者、とまではいいません(え?言ってる?)が、「自然増」に組み込んだ医療費増加分を、なぜ必要だと思うのか、本当にそれは国民の健康のための利益になるのか、対症療法が全てなままでよいのか、もーーーー少し、真剣に、考えてほしいのです。