いくら一生懸命本を読み、新聞を読み、たまには人に会い、そして、必死に考えて
いるつもりでも、本当に自分で考えて自分で選ぶことは難しい。
たとえば選挙ですら、
首をかしげてマニフェストとかやらを見比べたり、
駅前で大声を張り上げる人の声にいやいやながらも耳をすませたり、
新聞やテレビで人々の意見を追ってみたりはしても、
考えつくした挙句に、私の決定を決めるのはある近しい人の推薦のことばだったりする。
自分で集めた知識や、
順序だてて構築した理論は、
ほんの少しの気持ちの変化で揺れ動く。
台風の襲撃なんて待つまでも無く、ほんのそよ風にすらゆらりゆらり。
そんな私が、直感を信じようと思っても、
あんまり結果は変わらない気がする。
じゃぁ、考えなくて良いのかしら?
考えすぎって良くないのかしら?
でも、考えずにいられないのは、性格なのでしかたないか。
たとえ、考えても考えなくても、到達する結果が同じだとしても、
「理解は力」という事実は捨てたくないしね。