のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

満足がいく秘訣

私が、不幸のどん底だったころ、というのがいつだったかはさておき、まぁ私にもそれなりに、厳すぃ〜気分の時期がありました。
そのころでしょうか。私の読書傾向はいわゆる図書館の9分類から、一気に実用書(図書館の分類が何かは知りませんが)へとシフトしたのは。


当時、私は色々なことが分からなくなり、すっかり道に迷っていました。自分が何を目的にして誰と付き合い、どういうふうに振舞えばいいのかさーっぱりわからなくなった時のことです。私は自分に必要な答えを求めて、本から本へと探索のたびを続けていきました。その過程で出合った本たちは、その瞬間瞬間にふさわしいと思える答えを、私の前に提示してくれました。私の思考は続きを追い求めて、時には横に、あるいは後ろに行きつ戻りつしながら進み続けていたので、必要な答えもどんどん変わっていったのです。


その変遷の中で、たびたび私の前に立ち返ってくる「教え」というのがありました。
それは、とてもシンプルで力強く、そして、いつのときでも的を得た「答え」でありつづけました。それは・・・、


今、目の前にあることに一生懸命、取り組みなさい。
あらゆることに感謝しなさい。


たったこれだけのことです。
とてもシンプルでわかりやすく、けれども時々、実践は意外に難しい、という代物でもあります。
でももし、人生に満足したかったなら、そして、人生を自分が望むものに変えたかったら、この二つはとてつもなく強力に働きます。
さながらトランプゲームのオールマイティのように、いつでもどこでも通用し、ゲームを思い通りに運んでいくためにとても有用なカードになります。


今日、私はそれを確実に実践していると思われる人物に会ってきました。
多分、私が気軽に口をきける人の中では、その恩恵をもっとも大きく現出させている人です。
本当に、その人と一緒にいるだけで力も与えられるし、今の自分を変えたいとも強く思います。その人の影響力は体の内部にまで染み渡り、強力な磁石が近くにいる金属の磁気を変えるがごとく、持続した力を保つという類のものです。


そんなわけで、今、私は少し呆然としています。
呆然としながら、いつもとは違う振動で震え続けている自分の何かを少しもてあましています。


人間が進み続けようとするとき、他者からの影響がどれほど大きく働くことか。
本来的な意味において、自分独自のオリジナルな思想というものはありえないことを私は信じていて、自分が常に他人からの影響に晒されていることをよく知っているつもりでいるのですが、それでも心の動揺は続きます。


多分、何を言いたいのかさっぱり伝わらないかもしれません。そこのところは恐縮です。なにしろ、ここは公開の日記の場なので。
でも、私は自分にそうした大きな心の触れがあったということを、良いとか悪いとか、有意義だとか無意味だとか、そういう評価や判断とは全く関係なく、ただ、多分人と人との係わり合いには多かれ少なかれ、こうした『影響』の与え合いが常に存在しているのだろうということを、記しておきたかったのです。