のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

楽しみの裏には・・・

 昨日は、久しぶりに、仕事帰りに友達と会って夕飯を食べた。
 久しぶりなのは、「友達と会う」ところではなく、「仕事帰りに」というところだ。
 げんざぶろうを飼い始めて3か月半が過ぎたけれど、家を空ける時間が長くなりすぎないよう、またげんのご飯をあげるために、7時前後には家に帰るようにしていたのだ。


 帰宅が遅くなると、留守中にテーブルに乗ってティッシュや植物を荒らしたり、うんちおしっこをあたりに巻き散らかしたり(汚くてごめん)、ワンワン吠えてご近所から苦情がきたり、といろいろな悪行三昧をするのではないか、私はとても心配だった。犬は、群れで暮らす動物だから、基本的に一人にされると精神不安定になるのだ。それが子犬ならなおのこと、不安とさびしいのが募ってパニックになるかもしれない。
 げんざぶろうは、ミニチュアダックスの標準体重をすでに軽く上回っているけれど、まだ乳歯も生え変わっていない子供なのだ。


 げんを長くお留守番させるのは、まるで、体だけは成長したけど精神的には幼くて簡単にぐれてしまいそうな男子中学生をほったらかしにして、新しい恋人と夜のデートに出かけてしまう、そんな罪悪感もあった。

 
 そこで私は、きれいにテーブルの上を片付け、おしっこされそなところに取り外せるタイプのカーペットを置き、自動餌やり機を導入し、おやつをあちこちにかくし、万全の態勢で家を出た。


 そして帰宅。
 カギを開けた瞬間、「わわわわわわ〜〜〜ん、わわわわわ〜〜ん」と、ライオンの群れとの戦いか?と思うような、大きな吠え声が聞こえた。すでに夜10時を回り、ご近所迷惑この上ない。急いで部屋に入ると、いきなり目の前のコルクボードには大きなおしっこのしみがあった。ここで、私は少しクラい気持ちに・・・。
 さらに中に入ると、今度は部屋の真ん中に大きなおしっこしみがが・・・。防御カーペットをかいくぐっての非道ぶりに、さらにがっくり。


 じゅうたんのおしっこしみは普段より1.5倍は大きく見えたけれど、幸いなことに、テーブルの上に被害はなく、うんちなども散らかってはいなかったので、少しはほっとして片付けに入った。
 しかし、今度はじゅうたんをポンポン叩いてシミをふき取る私の手元にげんがじゃれ付き、ティッシュを奪おうとする。わきにのけようと胸を押すと、えいっと飛びかかってくるので、「じゃまだよ!」と大きな声を出すと、さらに興奮し今度は齧りついてくる。
 そこで、伝家の宝刀、小銭入り缶を持ってきた。そして、ティッシュに食らいつこうとした瞬間、「ガラガラガラ!」と鳴らした。げんは、びっくりして動きが止まる。その隙に拭きはじめると、また飛びかかるので、再度「ガラガラガラ!」、げんは固まる。
 なんと効果的なこと!
 とうとう、げんはティッシュを狙うのを諦め、近くでお座りをするだけになった。私は気を良くして、ご褒美のおやつをあげて、あとは残りのじゅうたん拭きに専念できた。
 ところが、ようやく掃除が終わって、ふと振り向くと、なんと!今度は別の場所におしっこが!!!!

 ガラガラが気に入らなかったのか、げんの抗議行動は続いていたのだった。私は、ため息をついて新しいシミを片付けた。
 
 お掃除の所要時間は約1時間。
 こうやって新しい恋人と(ふつうの友達だけど)お出かけという、楽しい時間を持つからには、それなりの犠牲がつきものということなのか・・・。
 そして来週も、友達とのお食事の予定が入っている。それまでに、もう少しは大人になってくれていると、いいなぁ、と思う私なのだった。