一晩寝て起きて、ふと気づいたことがある。
昨夜のあれ、完全なる自己投影じゃないかーーー!
私は、前日のことを寝ている間も引っ張るたちなので、うとうと浅い眠りの中で思い返しながら考えた。
カウンセリングのことを考えてみれば、あそこで私が聴くべきは、なぜ、最近その「やりたいこと」に惹かれるようになったのか、だ。どういうきっかけやら思いやら、自分のなかの何があって、そう思わせているのか。
もう一段、深く聞くところを、わたしは、自分の思い出にふけってその話をしたくなってうずうずしていた。
きゃー、はずかしー。
言わなくてよかった(ほっ)、と、カウンセラー魂が胸をなでおろす。
ただ一方で、もし言ってみたらどうだったんだろう、とも思う。それを言うのは、カウンセリングではなく、同じ学部、同じ研究者の経験がある二人の女性同士が、お互いの話を打ち明け合って、何かを見出す、という図柄になるだろう。
おそらく私の中には、本当にカウンセラー的振る舞いがいちばんいいのだろうか?という、疑念がある。
自分自身の経験から、話を聞いた後の感触から、その思いがぬぐいきれずにいつも、いる。