のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

キャリアカウンセラーの役目

 先日、ある女子学生が、大学院への進学で、海外の大学に行きたいが、就職活動をする上での不利になることを不安視して相談にきた。

 相談自体は、その学生の考えや思いを聞くことに重きをおいて進めていった。なので、行ったほうがいいよ!との強い思いは、それほどあからさまにしなかったと思う。

 でも、後から何度も思うことは、若いうちに海外に出ることの意義を、もっと語ってもよかったのではないか?ということだ。
 私自身が、自分の人生のなかで海外に出た期間をどう感じているか、そして、もし出ないで日本でずっと過ごしていたらどうだったろうかといったことを、もっと率直に語ってみてもよかったのではないか。

 相談が終わって彼女が帰った直後から、ずっと思っていたのは、若者は外に出るべし、もっと刺激を受ける環境でもまれるべき、ということだ。
 それは私個人の考えでしかないのだけれど、でも、海外に出たいと思い悩む一人の若者がいて、それを阻むものが、ロクでもない新卒一括採用とかいう旧態依然の、日本をダメにし続けている横並び体質の硬直化したシステムだと思っているのなら、なぜ彼女をそこに縛り付け続けることに手を貸さなければならないのだ??

 という、疑問を抱えて、ほんとに喉まで海外に出ることを強く推奨しようとした瞬間だった。
 彼女は、「でも、安定した就職をしたいんですよね」といった。

 ひとり親となって自分を育ててくれた母が、再就職で苦労したのを目の当たりにして、そうした苦労をしたくない、と強く感じたのだそうだ。だから、海外の大学院に行き、海外で働きたいと思う一方では、安定して女性が働ける日本の大企業に就職したいとも願っている。
 なんじゃそりゃー!

 偏見だとは分かっているけれど、そして、彼女の「現実的な感覚」もものすごく良く分かる(私自身が、中学校で理系を選んだのも同じような理由だから)。
 きっと、今の社会自体が、留学を薦めておきながら、企業は採用活動で、むしろそれを阻害するというダブルスタンダードを演じ続ける。いつまでたっても変わらない(ああそう、まさに日大アメフト部とか、森友、加計問題に象徴されるような)理不尽かつ硬直的な男性中心の社会と組織に、その重い責任がある。

 といいながら、(ここには自分への批判もあるのだけれど)、1人ひとりがその旧態依然とした体質に加担し続けていて、まさに女性がフルに活躍できないでいる社会を作っているのではないかと思った。

 あー、確かに、こうやって原因を分析して理由をリストアップすることはできる。けど、それにもいい加減にうんざりしてきたな。
 どうやら私は、女性にメジャーなさまざまな傾向に対して、ある種の拒否感があるらしい。簡単に言えば、女性っぽいものが好きじゃないんだね、きっと。そして、男性的なものにあこがれがある。
 
 だから、海外に出てどんどん活躍するのがいいとか、仕事にもどんどん野心的になって突き進む人が素晴らしいとか偉いとか、暗に思っているのだ。
 そして、そういう価値観をもとに人と人の行動を評価してしまっている。

 もう最近、自分の個人的な価値基準を棚上げにできない。あまりにも多くの人の話を中立的に聞こうと無理をしつづけた反動なのだろうか。。
 どうも、自分の価値基準をわきに置いて、相手の気持ちにじっくり寄り添うとか、できなくなりつつある自分を感じる。
 なんかもう、もっと率直に自分の意見をいいたいー!、とか。
 そもそもが、自分はもっと、人の意見に批判的だし、いうことが先鋭的で、キツイのに、それを押し隠すのが不誠実な気がするー!とか。

 あー、ほんとは今日は、男性社会人のカウンセリングを振り返っての反省文を書こうと思ってたんだけど・・・。
 なんだか、アメフト部の学生会見を見て、つい、書く内容がずれていってしまった。。。

 ちなみに、いい加減に日本人は、自分たちのやり方に決別をしないといけない時が来たような気がするね。
 トランジットの天王星も7年ぶりにサインを変えて、おうし座に入ったし、長年しみついた自分たちの感覚をバージョンアップするときなのだよきっと。
(ちなみに、前回サインを変えて牡羊座に入った時には、大震災が起きた。牡羊座に入る、というのは、12サインの新しい周期に入ることでもあったので、今回よりもずっと大きな意味がある。「新しく生まれいずる」ぐらいの大変動)