のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

目薬さし合戦

 夫も私も目が悪い。そんな二人の休日の過ごし方は、パソコンを持って近くのカフェに行き仕事をすることである。

 昨日は、朝早くから近くのショッピングビルのカフェドクリエに入った。開店直後で空いている。窓際の電源がとれるカウンター席に陣取り、早速、二人並んでパソコンを開く。
 すると、1,2分もしないうちに、
「目薬買ってこようかな」
 と夫が言う。ちょうどよく、下のフロアには薬局が入っている。夫はいそいそと買い物に行って目薬を買い求めてきた。
 私も、さしたい。目薬、というと、夫は露骨に嫌そうな顔をする。目薬は、共有しちゃいけないんだよ。。。
 しかし、私の執拗な要求に負けた夫は、しぶしぶと、目に触らないよう、2階ぐらいの高さからさすならいいよ、といった。

 うんうん、OK!とうなづきながら、開封直後の目薬をうけとった私は、ふつうに目薬をさした。ただ、「ふつう」といっても、私の目薬の指し方は、眼科医直伝である。

 まず、聞き手ではない方の手であかんべぇをするように下まぶたを引っ張る。瞼を引っ張る人差し指をピッタリ眼窩に固定させてたまま上を向き、その手の上に目薬を持った手を乗せ安定した状態にしてから、狙いを定め、目薬を1滴おとすのだ。
 こうすると、目薬の容器と目の間の距離が十分に確保され、かつ、ぶれることなく瞳に向けて雫を滴らせることができる。

「私は何しろ、眼科医に直接習ったからね」
 さした目薬が鼻腔のほうに流れて行ってしまわないよう、目を閉じて鼻筋を押さえながら、自慢をする。体系的に、医者から習った方法だから。
すると夫は、
「ワタシは、そういうやり方を自らの工夫で編み出したけどね」
 といいながら、ささっと目にもとまらぬ速さで目薬をさした。
あ〜きく〜。
値段が高いだけに効くねー。
目薬歴が長い二人は、ともにゆずらない闘志を押し殺し、目薬を褒め合うのであった。