のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

押し売りヒーリング

出産直後の友人宅に行き、覚えたばかりのレイキヒーリングを施してきた。といっても、彼女は生まれたばかりの乳飲み子を抱え、オムツを替えたり、お乳を飲ませたり、むずかるのをあやしたり。
とても忙しいんである。
レイキがもっとも効果的に受けられるたった一つの条件は、リラックスすること、のはずなのに、そんな状態ではなかなかリラックスなんてできやしない。


覚えたてのテクニックを使いたくてたまらない私が、勝手に、背中がいたいのが直るだの、痛みをとってあげたいだの、高慢なことを言って押し売りしたヒーリングは、あんまり成功したとはいえなかった。


河合はや雄さんが、書いていたことには、治してあげるんだ、という気持ちはぜんぜん相手の立場にたっていない、といっていたことがある。カウンセラーとして、どれだけ相手に寄り添えるか、というのはもっとも重大な問題であって、その過程で自分が活躍したい、手柄を立てたい、という思いはなかなか押さえ込むのが難しいものだといっている。河合さんにさえ難しいのであるから、超ビギナーの私にとっては注意してもしすぎることのない反省点なのであった。


人というのは、異様に敏感なのである。私が功名心から動いていることを、得意げに言いふらす様を彼女は十二分に察知しただろう。私が、「見つけた」という純粋な喜びを話したいだけのつもりだったとしても、そこには褒めて認めて欲しいという願望が明白だったに違いない。
私ってすごいでしょ、私って勉強家でしょ、私って難しいことしってるでしょ、私って人のことよく分かってるでしょ。
人より優秀に見られたい、という長年の強い自己顕示欲は、いまだに私を嫌味な存在へ変化させる。
自分に内在する権威主義は、そのまま権威主義者への嫌悪に変わりながら、自分自身への不信感を育てている。


人の性向は、やはり一朝一夕には変わらない。時間をかけて、あるいは、手痛い目にあって、少しずつ変化し、成長していくんだよね、と思う。だから、これからは自分に救う権威主義や差別主義、不必要な優越感と劣等感を少しずつでも無くしていく努力をしよう。