のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

授かるタイミング

授かったのである。たぶん。
ちなみに、お子ではない。
子供は授かりもの、とは言うが、子供以外にもありとあらゆる世の中のものは、授かりものだと思う。

今所有しているマンションは、私と夫両方の天中殺のときに購入したものらしい。なので、あまりよくない。と、言われても、私はそのマンションをそれなりに気に入っていた。
広々とした南向きのリビングはとても日当たりが良く、あたりは静かだけれど買い物はとっても便利。スーパーもホームセンターもユニクロもスポーツジムも歩いてすぐ。
だがしかし、購入後、半年足らずで二人で海外転勤。戻ってくるや否や、夫は地方へ転勤し、そのマンションで寝起きした日数は、6年間のうち、お正月やGW合わせても6ヶ月に満たないのではないだろうか?
執着心のある私がわずかにがんばってはいたものの、それでも、遠距離の通勤に耐えられず平日は別の小さなアパートを借りて住んだり、2年間の地方転勤があったり。
とにかく、二人ともに住めない家だった。
というからには、やはり天中殺とかやらも、あながち馬鹿にはできないのであろうか。

と、思ったりしながら、それでも我を通してしつこくマンションを探していた。
品川区港南の湾岸戦争に、ちょびちょび火種を追加してみたり、いろいろ動き回っていた私たちだけれど、なかなか決定打には当たらなかった。
それはきっと、全てが気持ちの問題だったのだろう。
けれど一昨日、どうやらそれは目の前に、ぽとん、と落とされた。

不思議なことに、現在建築中の都内のマンションを探し回っていた間、最終決定に近づくたびに、その日はいけない、という東洋占星術アドバイザーの声が耳に入ることになった。あのひも、めんどくさいし迷惑そうだから、彼女のところに行くのはやめようと思って電話をしたにもかかわらず、今日はやめます、と言いそびれたのだ。
それで彼女の家に言ってみると、もう、明日には抽選という予定だったマンションへの引越しは時期が良くないとしつこく言われた。
私は最初はそんなに気にせずにいたものの、夫に相談したら、意外にもすぐに賛同。
じゃぁ、時期を考えましょうと、二人で思い直して、もっと早く移動ができる物件を探し始めたその日から、不思議なことにいろいろ舞い込んでくるものである。
品川のモデルルームに行ってみれば、未公開だったよさそげなキャンセル物件が入っているし、家にはまるで狙ったかのようにモデルルームからのセールス電話が2件も入ってくるし。
そして、昨日は真打登場。最後に、全く予想してもいなかった場所から、意外な掘り出し物が出てきてしまったのである。
間取りを見てもらったら、とてもよいです、といわれるし、決算前の値引きはされるし、相手の都合とこちらの都合がばっちりあって、そりゃもう急転直下の勢いである。

モデルルームプレオープンから見守ってきた物件だっていくつかあるぐらい、長く探してきた家探しだが、たったの2日前に出会ったところに決まってしまうとは。
7年も付き合ってきた彼と別れたその翌週に運命的な出会いをして、すぐさまスピード結婚、というのはこんなかんじなのだろうか。

ほんの少しだけ疑問と不安が心をよぎる。
出会ったばかりのあの人で、こんな早くきめてしまっていいのかしら?

ああ、でも、本当に願いが叶うときというのはこんなもんなのかもしれない。
願うこと、信じること、任せること、それにふさわしい自分をめざすこと。
自分のちっぽけな策略や計算なんかが及ばない、超越した何かの力が作用して物事は起きるものなのだ、とはいうけれど。
これが、それなのかしら。
胸の前で手を組み合わせ、空を見上げる。
もう、今まで十分迷って来たのだから、あとは、すべてが自分にとってより良いほうにずんずん進んでいくと信じ続けよう。