のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

久々の講義

心理カウンセラー養成講座
というものを、目下、受講中である。
何しろ、週末にしか講義が無いわりには必要科目をかなり網羅的に学ぶカリキュラムで、これから2,3年かかるという結構長い道のりなのだが、私にしては珍しく、地道に進めていこうと思っている。


EFT(感情開放テクニック)やNLP自然言語プログラミング)などの手法で、短期間にとても効果的に多くの心理的な不調(ひいては身体的不調)を改善できるのではあるが、セラピーをやるなら、それなりに「正統な」心理学や心理療法の基礎と概要を抑えておきたいと思ったのだ。
いろんなカウンセラーの講座やセラピーを習ったり、趣味の放送大学視聴や本での独学はしてきたものの、大学の「専門家」から直接教えを請うという体験もまた、その世界の実情を垣間見れて、意義深いものである。


てなわけで、本日の科目は、「精神障害の心理アセスメント」だった。
今回の講義では特に、精神科医の多くが用いている、精神障害の診断を下す際の基準が網羅されたマニュアル、DMS-IVを使ったアセスメントについてである。
(これは、カウンセラーがやるとアセスメント、精神科医がやると診断になる。)
講師は筑波大名誉教授の精神科医
ちょっとお年を召している名誉教授だけれど、バリバリ現役に精神科医から受けた講義で、単に精神障害の知識を得るだけでなく、私はしばらく謎だった精神科診療の実態の断片をも知ることができた。


たとえば、うつ、不安障害などの、多分今かなり多くの人が訴える精神障害の治療法として行われているのは、薬物療法認知療法であること。
認知療法は、しかし時間がかかるので、3分診療がほとんどである精神科医はそれを行える時間がほとんどなく(技量が無い場合すらあって)、カウンセラーがその役目を担う、ということ。
薬物がほとんど治療には功を奏さない場合でも、薬を出さないと治療していないとみなされるので、仕方なしにだす、という実際的な事情がある例もあること。
その先生のお勧めの療法は、自律訓練法認知療法であること。
NLPコースでお隣に座った医療の現場にいた人も、今の心理臨床の流行は「認知療法」だといっていました)


こういうことは、ちまたの人々の会話から類推できることかもしれないけれど、伝聞ではなく、そして患者という立場の人々からだけでなく、治療者からその実態について直接、話を聞けたというのは、私には大きな意味があった。
だって、そうじゃなければ公平な判断をくだすことはできないから。


なるほどなるほど、と思いながら、私は何度も深くうなづき、講義を終えたのであった。



PS 余談ですが、今日のNHK特集では、私がバイト先のリモセン技術がCGになって活躍してるんですぅ。会社の人の名前もテロップで流れる!みてね〜
(て、絶対、宣伝が遅すぎ・・・)