のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

セラピー犬

この日記の看板犬ともなっている、とびおくん。
最近、クライアントさんから、
「セラピー犬ですか?」
と聞かれた。
「い、いいえ。そういうわけでは、、」
と、答える私。


どうもそのクライアントさんからはセラピー犬に見えるらしい。


確かに、ウチでセッションを受けているクライアントさんのみならず、私がしくしくしていると、あわてて走ってきて顔を舐めまくるトビーは、ある種、深い気遣いがあるように見える。
トビーよ、お前は人々が傷ついたり、癒えたりしていくのがわかるのかい?
と、わざわざ正面に回り込んで、お座りをしては、
「ぶー」
と言う(と、私には聞こえる)トビーにたずねてみる。


くりくりの黒い目でただじっと私を見つめるトビー。
同じ様に、見返す私。


君と一緒に暮らしてきた3年の間、一体何度こうやって見つめあってきただろうね。
君を初めて家に迎えたとき、喜びより不安のほうがずっと大きかった。
この小さな命を私は一人で守っていけるのだろうかと。
それからは寂しがりの君を一人ぼっちで家に残しておくのが辛くて、なんど君を手放そうと思ったことか。
働いている間はずっと君のために毎日お昼は家に戻り、夜も早く家に帰っていた私の仕事への情熱はみるみる失われ、そして結果として仕事をやめてしまったのだけれど。
君はなんだかいつも落ち着きが無くて、他の犬ともあんまり仲良くなれなくて、友達もいないし、一人でお留守番してもやることもないし、ただ、窓から遠くを見ている後姿を、私はいつも不安な気持ちで見ていた。


セラピー犬だって。
大きくなったね、トビー。