のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

めぢから(目☆力)

メヂカラ、なる言葉を最近良く聞く。
とあるマスカラか何かのCMでも言っていて、めぢから、という言葉の響きが、繊細な(あるいは華麗な)美しさを売る化粧品のイメージとマッチするのかどうなのか、と疑問を持ったことを思い出す。


それはさておき、
昨日私は久しぶりに行き当たりばったりな外泊をしたが、その宿泊先の主は、レイザービームを目から出す、といわれている「めぢから」の持ち主である。
彼女は、九州を本拠地にして活躍する心理カウンセラー、T姫という。
(微妙に仮名)


彼女のカウンセリングは、(見えていれば)いきなり急所を突く。
私なんかが、とーーーーっても遠慮がちに、傷のはじっこから、そーっとそーっと血をぬぐっていくのとは対照的だ。
もし、ピストルで撃たれた傷なら、
肉に埋もれた弾丸目指して、迷うことなく直角にメスを突き刺すタイプである。


でも、それですちゃっと、弾丸を引き抜く。
ちなみに、血に汚れた服をまとっていれば、
びりびりびりーーっと、迷うことなく服を引き裂き、診療台のうえにボンッと寝かせる。
そういう医者をきっと人々は必要とするに違いない。


直角にメスを突き刺す、とさっき書いたけれど、
もし、そのメスが弾丸痕より細く、的確にその場所に分け入れるなら、
新しい傷を作ることは無いのだ。
だから、彼女は恐れない。


弾丸は、除去するべきだとする、その明瞭さに人々は心引かれる。
明晰さを愛するのと同じぐらい、そこに至るまでのくねくねした回り道を
も愛する私。
自分が素敵だと思う人と、全く異なる自分のスタイルに自信をもち、それを
貫き通せるのは、輝かしい『矛盾』である。
嫌悪すべき『矛盾』だけではなく、
都合の良い『矛盾』をも生み出す
人間の柔軟性の素晴らしさがここにある。