のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

犬の肩こり

最近、家に遊びに来た人に言われた(よく人が遊びに来る家だな〜)。


「トビー、肩凝ってるみたいだよ」


えっ!!
なんですと?
関東一犬思いの飼い主を標榜する(微妙に控えめ)私としては、聞き捨てならない一言である。


肩をもんでやったら、とても気持ちよさそうだったよ、とその人は、胡乱そうに私を見て言う。
それはまるで、
「いやぁお客さん、ずいぶん凝ってますね〜。」
「わがままで自分勝手で横暴な飼い主相手に苦労してますねん、それで肩がかちこちですねん」
というような会話をトビーと交わしたぞ、とでも言いたそうな口ぶり。(←被害妄想)


そこで私は、日本一優しい飼い主の名(誰にも言われたことないけど)に恥じぬよう、今日はトビーの肩揉みをしてあげることにした。
イヌネコの肩揉みの仕方は、昔、テレビで学んだことがある。
大体は、前足や後ろ足の付け根や背骨、あるいは小型犬の場合は、飼い主を見上げてばかりいるので、首の付け根などが凝っているという。
なんとなく、当たりをつけてモミモミしてみて『まんざらでもない』という反応をしたら、そこがつぼです、とテレビで解説していた。


私はトビーにお座りをさせ、伏せをさせてから、
「ごろ〜ん」
というコマンドを出した。トビーは、素直にごろんと仰向けになっておなかを見せる。
私がその状態のままで肩の辺りの皮をすりすり揉んで挙げたところ、
確かに、まんざらでもない様子。


「きもちいいっすか〜?」
「んふ〜〜〜」


なかなか美しい交流の情景である。
でもトビーが仰向けになっていると、いまいち首の辺りがもみにくい。
私は、揉む手をとめ、トビーに伏せをさせることにした。
「トビー、伏せ」
そして、伏せをしたトビーに手をさし出すと、トビーはすかさずゴロン。
「そうではなく!、伏せ!『伏せ』よ、トビー」
トビーは律儀に伏せをする。そして、私が両手をだすと再びゴロン。


そんな応酬が5回ぐらい繰り返された挙句、私は伏せの姿勢でマッサージをすることをあきらめた。
仰向けのまま首の皮をモミモミされて、まんざらでもないぃ〜、と目を細めるとびちゃん。
これではまるで、よくいる主従逆転した飼い主ではないだろうかと、世界一頼りがいのある犬のリーダーを目指す私は、ふと不安になるのであった。