のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

実家に帰り、ぱぱりんに会ってきた。
昔から何故か、家ではパパりんは、なんとなく家族からからかわれている。
正確に言うと、子供たち(私の姉と兄)からからかわれてきた。
末っ子だった私は、いつも父をかばってきた。
つもりだった。


私は、父に恥ずかしくない人生を送りたいといつも願ってきて、
それで、自分のやりたいことがわからなくなったと思ったこともあった。
でも今回、父が相変わらずどことなく愛嬌があって、(たいしたネタが
あるわけでもないのに)楽しげに皆に笑いを振りまいている姿を見て、
初めて、親を尊敬するという気持ちを意識することができた。


なんでも時間がかかる私なので、それがわかるまでにずいぶん時間が
かかった気がする。
でも今になって、ようやく、それが分かった。


うちの父は、9人兄弟の下から2番目という微妙に存在感のない
順位に生まれた。
全く勉強なんかできないし、しようという選択肢すら持っていなかった
父は、15のとき、ある人のコネで、試験を受けさえすれば入れるから、
といわれた農業高校を受けることにした。
試験に来さえすれば、と言われて試験にいったが、試験には落ちた。
落ちたって言うか、
行ったその日は本試験の翌日だったのだ。


(余談ですが、私の間抜けさ加減はこの父の強力な遺伝によるものだったのかっ!)


その後、私立高校を受験したけれど、父の父は、私立に行くことを許さず、
「じゃ、養子にでもいくか?」
ときかれて、
「うん!」
と養子を決め、私が中学校にあがるまで、血が繋がったおばあちゃんではない
などとと露も知らずに育てられた私のおばあちゃんの養子になった。


そして、彼は9人兄弟の下から2番目、という激しい生存競争から抜け出て、
お仏壇のお供え物はいつでも何でも好きなだけ食べていい、という天国の
ような環境で、頭角(?)を現し始めた、という話である。



私がなんとなく心の中に抱えてきた夢の一つを
父が達成していることを知って、
それだけで私は夢に一歩近づいた。
自分の父がそうであるということは、
子供に大きな力を与えるものだ。


私は、親がそうであることを知り、私にも夢に手が届くことを信じたのだ。


良くも悪くも、
親の影響って、
何歳になっても、
大きいものですね。