のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

営業部長☆誕生秘話

sheryl2006-02-12

うちのセラピー犬が、最近、営業部長に昇進した。
そりゃまたなんで?!
という驚きの声が、全国各地から寄せられているので(←うそ)、その誕生秘話をここでお話したい。


誕生秘話

むかしむかし、孤独な心を抱えた一人の娘さんが、なんとなくの気晴らしでとあるペットショップに立ち寄った。
それは、今を去ることウン年前。そこには当時、人気ナンバーワンのワン種、ミニチュアダックスのベイビーがごろごろごろ。
大人になるとすらっと鼻先が伸びて、外人?外人ね?!みたいな顔になるミニチュアダックスも、小さいころは皆んな愛らしい丸顔の丸鼻である。


うう〜〜〜〜、かわうぃ〜〜〜。
営業スマイルで近寄る店員さんから必死に身をかわそうとしながらも、その娘さんは転げまわるワンコたちをかぶりつきで見つめていた。


中でも可愛かったのは、クリーム、ロングの女の子。
その大きなタレ目は、優しい性格を予想させ、
小柄な体でよたよた歩き回るその様子は、けれど、溌剌として丈夫そう。


そのとき、娘さんの心の中で何かがカチッと音を立てた。


「この子の名前は、マリィ!」


かなりベタな名前ながらも、ちょうど2時間前雑誌で見た、柔らかな淡いクリーム色の毛皮をなびかせて公園を歩くMダックスの姿が鮮やかに眼前に描き出された。


そうだ!クリーム、ロン毛のダックスを飼おう!


深層意識で願ったことは必ず現実化される。
彼女はすでにそのことを知っていた。
そして、イメージ、イメージ、イメージ。
ペットショップを出てからも、ひたすらイメトレを繰り返した。


だが、いまいち決断に踏み切れないまま、数日を悶々と過ごした後、その同じペットショップに立ち寄ったとき、すでにマリー(仮名)はいなかった。


だって、高かったんだもの。
クリーム(毛色)は、一番安いレッド(毛色)より、○万円も・・・・。


そう心の中でつぶやく彼女の目に飛び込んできたのは、
愛想よく尻尾を振るゴールドの子犬だった。
鼻が丸い子犬のなかでも、ひときわ目立つダンゴ鼻。


彼女は、値段を見た。
クリームより○円安い。
クリームほど淡い綺麗な色じゃないけど、でもとりあえずレッドより白っぽい。


彼女は、子犬の足を見た。
ちょっと太くて丈夫そう。
ついでに体も太くて健康そう。


ま、こいつでいいか・・・・。


そして、その娘さんは店員さんの背中に声をかけた。

<完>


・・・・えっと、全然、営業部長☆誕生秘話!じゃないですね。しかも、いきなり終わってるし。
でもなんか、書き出したら凄く長くなりそうになってしまたので、ひとまずここで終わることにします。
書き始めの時期を大きく間違えてたところに敗因があると思うんですけど、いつかこの続きは、いつか・・・。


えー、そんなわけで、トビーはうちの営業部長に昇進しました。
昇進祝いに、写真を載せます。
ウルウルした真剣なまなざしが、営業部長としての可能性を感じさせると共に、
木目のように見えつつも端っこで破れている、このびんぼったらしいシートに、将来への一抹の不安を感じさせる一枚です。

でも、障害は乗り越えてこそ、得るものは大きい。