言霊、という言葉を私がはじめて知ったのは、じつに高校生のころ。
それを教えてくれたのは、長年、実家ぐるみでお世話になりった神道の先生で、もうずいぶん昔に亡くなった。
先生がなくなっても、私にとっての「言霊」は、今も変わらずその人からの一つの「教え」として意識に上る。その後、幾度となく別の人の口から語られるのを聞き、あるいは、様々な本の中で目にすることがあったけれど、変わらず「言霊」の重みは、その人が教えてくれたものとしてあり続けている。
そんな私は、先日、ただほかにネタがない、という理由で
「トビーが意地汚い」
という言葉を人の前で口にした。
しかも、しつけができていない、という話も合わせて。
そして家に帰ると、今まで（２回ぐらいしか）目にしたことのない惨状が広がっていた。
キッチンに侵入し、ゴミ箱をあさったのだ。
まさに、口にした言葉が現実になる、の図。
最近、トビーが悪いことをする、と私がいうと、トビーが悪いことをし、
トビーが悪いことをすると、私がトビーが悪いことをする、と言う悪循環が繰りかえされている。
この悪魔のループを終わらせるために、まずは、
トビーはとってもお利口、
と公言することから始めよう。
トビーはお利口で、賢くて元気で気高く、とても可愛い最高のわんこ。
あとは、多分、飼い主の精神状態を敏感に察知するらしいので、
私自身が、落ち着いて穏やかな気分で過ごすのが、一番なようです。
