のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

まさに、ドラッグ

今日まで、EFTのレベル3セミナーだったのですが、
今日の話題はNLPです。


いま、バンドラーの
「Using your brain for a change」
という本を読んでします。
1985年出版ですから、今を去ること20年前の、
リチャード・バンドラーによるNLPの本です。


最初、この本は翻訳本がでていない、と聞いたのですが、それは間違いの様子。
とはいえ、原書で読むとバンドラーの声が聞こえてくる、と、ある方に言われたその通り、私も読みながら彼の声を感じています。


NLPのプラクティショナーコースを受け始めたころに、
NLPの説明で「脳の取り扱い説明書」と書かれた一節を見たとき、
私は、上半身を20°ぐらい後方に引いてしまいました。


だって、脳の取扱説明書、ですよ?
あまりにおこがましくないそれって?
と言うのが正直な感想でした。


でも、バンドラーの言葉を聴いて(読んで)いると、ほほぉ〜と思ってしまうから不思議ですね。
たぶん、日本語に訳したのを読んでもダメだと思うんですけど。
もともとのバンドラーの専門であるコンピューターサイエンスと
その分野に直接関連するモデリングのアプローチが、
人間の脳の使い方に応用しうる、ということに不思議と
納得してしまうのです。


さすが、バンドラーマジック。


この本の中で、彼は、人間の脳をコンピューターに例えていて、
モデリングとは、何をしたいか、得られる結果に重点をおいてプログラミングされるもの(そのプロセス、経歴がモデリングの対象と同じである必要はなく)、になるのですが
すると私がかねがね気にしていた、個々人のオリジナリティともいえる、各人の相違は
もしかしたら、コンピュータのスペックの違い、ということになるのかな?
と思ったりもしました。


ただし、バンドラーは、人間が心理的な問題を抱える原因は、
よく言われるように人間の脳の学ぶ能力が低いからではなく、
逆に、あまりに容易になんでも学びすぎる点にある、という趣旨のことを
言っています。
無差別に何でも簡単に頭に入り過ぎる、と。


であれば、やはり人間の脳の力は偉大で、
スペックが悪いから能力不足ということはなく、
誰であろうとその人が欲する結果を得るためには十分な能力を備えている、
と言うことになるのでしょうか。


ちなみに、様々な恐怖症や心理的症状を、普通の精神科医とは比較にならない鮮やかな手際で次々解決してきたバンドラーは、本の中でも(この前のセミナーでも)一般の心理学者や精神科医を痛烈に批判しています(かれらは治すよりも稼ぐために仕事をしている、ぐらいの勢いで)。


そんな本を読んでいる最中に、
電車の中吊りで読売ウィークリーの見出し、
社会不安障害SADに初治療薬!−過度に緊張、スピーチが怖い
と言うのを見たら、
「治療薬」って、まさにドラッグ?
と感じた私なのでした。