人間は、何故？と問いたい生き物である。
と、書こうかと思ったんだけど、あんまり問いたくない人もいるかもしれないので、
私は、何故と問いたい人である、と
書き直しておこう。
いつでもなんでも、とはいわないけれど、
なんとなく気になることに関しては、なぜだろう？と思わずにいられない。
その「なぜ？」で始まる探求は、おおむね、
自分自身が納得できない対象を見つけたときに始まり、
納得できる解答にたどり着いたときに終わる。
納得できる解答は、
たとえば、
なぜトビー（犬）は、車の運転中、私のカオをずっとずっとずっと見つめ続けているのか？
という問いのように、それがわりとどうでもいい一過性のものであれば、
「私のことが好きだから」
と、見つけた解答にほとんど根拠がなくても、個人的納得度が高ければ、その場で片がつく。
（ちなみに、それはトビーが幼かったころのこと。今では、窓の外を見て、ブーブー通行人にいちゃもんをつけるか、退屈になって寝るか、腹減ったと騒ぎ出すかのいずれかである。）
でも、疑問に思う経験を何度も何度も繰り返すと、
解答を求める探求も
同じく何度も何度も繰り返される。
たとえば、
何故私はあの人と一緒にい続けているのだろう？と、
繰り返される疑問は、
よりパーフェクトな解答を求めさせ、
果てしない探求の旅が続いていく。
世の中には幾万通りの解答があり、
理由なんかない、という選択肢から、
前世での関わりなんかまで、
なんでも好きなものを選べる。
それはまるで、アドベンチャースタイルのビュッフェ。
え？
それは変ですか？
ビュッフェなら、すでに目の前に様々な種類のお料理が並べられていつでもすぐに取れるはずだから？
ええ、目の前にはあるんです。
でも、取れない。
気づかなかったり、見えなかったり、におわなかったり、手が動かなかったりして、
取れない。
今は、取れない。なぜか、手にできない。
けれど、それはある。目の前にある。
そういうもんかな、と思います。
探求の旅。
