のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

cafe的放浪生活

近所に新しく建ったマンションの一階に入っているカフェが気になっている。
四角いフォルムの白い椅子が並んだその店内は、
今はもうなくなってしまった品川のお気に入りのcafeにちょっと似ている。


私は自分の家で仕事をするよりも、外で書き物とか読書とかをしたいので、
静かで長居できるお店というのが必須なのだ。
しかし、そのお店が長居できる場所かどうかは、行ったことがないのでまだ分からない。


私の(比較的快適そうな)自宅を訪問してきた友人が、
「なんでわざわざ外に行くわけ?」
と聞く。


「う〜ん、なんでだろうねぇ?」
私は首をかしげる


私の作業場放浪生活は、何年も前から続いていて、
毎日のように、どこか外で長時間、本を読んだりパソコンを打ったりして過ごしてきた。
犬を飼い始める前は、本当に毎日、仕事が終わって家に帰ってからも、
わざわざ外に出て、どこかのお店に入り本を読んだり書き物をしてきたりした。


そうやって、いろんなお店に入ってみると、
落ち着いていられる場所と、あまり長時間はい続けられない場所と言うのがある。


これが本当に不思議なのだけれど、盛岡のあるお店は、
どうしても長く居続けることができなかった。
明るくて快適で、さほど混んでもいないし、お尻が痛くなる椅子でもない。
一見、とても居心地よさそうなのに、30分もすると帰りたくなる。
なんとなく、体の芯が冷えてくるような感じがして、そこに馴染めないのだ。
店のインテリアでもなく、他の客層でもなく、椅子の配置でも、窓から見える景色でもメニューでも音楽でもない、別の何かがあって(あるいはなくて)そこにいつづけることができない。


その理由が何なのかは、いまだによく分からない。
気の流れ、のようなものなのだろうか?


とはいえ、いずれにしろそう長居できる場所というのは多くは無い。私の希望する長居というのが、3時間を越えることもざらなのだからなおさらだ。
そして、家がどんな快適でも外に出ずにいられない私は、あちらこちらの店を転々とすることとなる。


今度できた新しいcafeが、もし居心地のいい場所だったら、
そしてお店の人と仲良くなったりしたら、
私のcafe的放浪生活に、ピリオドが打たれるんだろうか。
ずーっといていいですよ、っていうお店だったら、
私はその居場所に満足するようになるのだろうか。
さすらい続けてきた私には、ちょっと予想がつかないのであった。