のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

ハーモニクス(フラジオレット)とは

 私は、バイオリンを習い始めて、2年半になる。
 しかし、バイオリン歴2年、とはとても言えない。。。

 そもそもバイオリンという楽器は、美しく奏でるのが難しく、大人になってから初めても、あまりものにならない、とよく言われる。そのためか、yahoo!の知恵袋などでは、
 『バイオリンを始めて、一人前に弾けるようになるには何年ぐらいかかりますか?』
 という質問が、たびたび投稿される。

 かくいう私も、バイオリンを始める前に、そんな記事を結構検索した。
 森村さとる先生の「愛のアランフェス」というフィギュアスケートマンガをきっかけに、情熱的な曲であるツィゴイネルワイゼンを知り、(確か、主人公がショートの曲に使っていた)いつか自分でも弾けるようになれたらいいな〜と思っていたのだ。そんな大それた(と今は思うが)夢が、多少なりとも実現できる余地があるのかを知りたかったのだ。

 しかし、それが何年であれ、時の過ごし方は人それぞれ過ぎて、「○○歴**年」いう表現は、あまりに実力を表すには役に立たない。ピアノのレッスンをさぼりまくっていた幼少期に比べれば、多少なりとも「練習しなきゃ!」という意識は強く持つようになったけれど、実際の練習量にさほど反映されていないので、私の演奏はいまだに聞くに堪えない。というか、演奏という言葉を使うのがおこがましくて、ごめんなさい、という感じだ。

 それでも、できるだけ先へ先へと進んで、バイオリン弾きの全体像をつかんでもらおう、という先生の考え方のお蔭で、色んな演奏法については、バイオリン歴2年分の蓄積がある気がする。

 その一つが、タイトルに書いたハーモニクスフラジオレット)だ。こんな勿体つけて書くほどのことではないのかもしれないけれど、今日のレッスンで、このハーモニクスを知り、ちょっとドキドキしている。

 そもそも、ハーモニクスとは、倍音を使って、通常出すよりも高い音を響かせる方法だ。軽く指を触れることで、げんの振動に節を作り、人工的に開放弦の2倍音(1オクターブ上)、3倍音(1オクターブ+5度)、4倍音(2オクターブ上)を鳴らすことができる。これがしかも、バイオリンのシャープに響き渡る強い音ではなく、笛のように、ローレライが喉を震わせているような、ちょっと怪しい音色なのだ。
 先生が軽く引いて見てくれたところによると、ジプシーのハーモニカなんかも思い出す。

 そうした不思議な音の練習を開始したわけだが、2か月前ぐらいに始めた重音(一度に2つの弦を弾いて和音を作る)に次いで、さらに難しい(と感じる)テクニックだ。
 バイオリンは、ぴんと張った4つの弦をこすって音を出す、という大変にシンプルかつ素朴な楽器なのだが、その分、実にいろんな方法で使い倒している。弓でこするのを基本として、指ではじいたり、2本の弦を同時に引くのに加えて、ほんのちょっとの時間差で3番目の弦も響かせて和音にしたりと、実にアイディア豊かなのだ。

 しかし、ハーモニクスにワクワクしたのは、それだけが理由じゃない。ハーモニクスとは、占星術にもあるツールなのだ。
 「倍音占星術」 松村先生の著作で、アマゾンでわざわざ買ったのを覚えている。そのハーモニクス