のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

山尾議員の顛末がかなしい・・

 山尾議員が、こんなことで大きく躓いたのは、本当にとても残念だ。どんな人か良く知らないのだけれど、でも有能な女性国会議員が足元をすくわれてしまうのは、やっぱり国の損失、と言っていいんじゃないだろうか。この顛末は、この国の数々の悪癖や悪習、欠陥など諸々の悪いところが凝縮して噴出したみたいに見える。

 たとえば不倫とか、とてもプライベートな話を、当事者でもない人たちがことさらに騒ぎ立てるのはいかがなものか、とか。
 それをメディアが公共の電波でねちねちと長時間かけて論じ続ける程度の低さとか、イメージや印象だけで、その人の評価をし続ける浅薄さとか。

 とはいえ正直、私は彼女のことはよく知らないので、あまりきちんとした評価ができているわけではない。国会の答弁を見て、「できる人だなー」と、そこはかとなく感じていた程度だ。だから、「彼女自身」がどうのこうの知る由もないのだけれど、それでも強く思ったのは、本当に頭が良くて優秀な女性が、この国で政治家になることが、いかに稀有で、難しいか、ということだ。
 そう、賢くてできる女性はいっぱいいるのに、政治家として活躍している人が、現実問題あまりにも少ない。そしてそれは、政治家という「人気取り」稼業に、有能でできる人は向かない、ということの証左のように感じる。
 
 なので、それだけ稀有な存在が、表舞台から引きずりおろされることへの無念さ、みたいなものを感じるのだ。
 日本の動物園で飼育されているラッコみたいに数が少ない貴重な存在なのに、また一人減ってしまった。その一方で、稲田議員とか、男性社会の潮流に乗るのがうまい人たちばかりが、生き残っていくよね、と言いたい。

 ちょっと書いていてうんざりするので、少し女性議員ということだけではなく話をずらすと、山尾さん自身が、以前不倫問題で辞職した議員を、どう避難していたかがニュースに流れた。それを見て思ったのが、大衆の賛同を得ることが仕事の多くを占める「国会議員」という職業は、じつはずいぶんと不誠実な要素があるということだ。

 私なんかは自分の行動がアラばかりなので、できるだけ他人の不備を責めないようにしているし、むしろ積極的に他人を許容することで、自分の身を守ろうと日々努力している。けれど、国会議員がそれをやっては、仕事にならない。多くの人は、自ら規範を示しつつ、他人の欠点や間違いを指摘し、それを正す人を「先生」と呼び、持ち上げる。ときには、「公正」や「正義」の名のもとに、他者を糾弾することで、自分の心のうちにある鬱屈や鬱憤を晴らすのだから、よりまっとうに他者を非難することが、人気取りには求められるわけで、他者への理解を示し受容しても、「大衆」という社会全体に渦巻くもやもやとした不平や不満の解消には、役立たないのだから。

 うーん。まだ、話の途中ですが、今日はここまで。。。。
 なにしろ、人々のやり場のない、コントロールの利かない感情が、ミサイルやら地震やら台風やらに姿を変えて渦巻くこの社会で、何をどうすればいいのか、その答えはなかなか簡単に出るものではないのでねぇ・・・。