のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

「間」を守る〜カウンセリングの心得のメモ書き

 ごっつぅ時間をかけて、「ナラティブ・メディスン入門」(小森康永著)を読んでいる。

 県立図書館に、返却日をとおに過ぎているのを心のうちで詫びながら、ようやく最後の章にたどり着いたところで、これは覚えておいて人に伝えたい、と思う文章を目にした。

 ナラティブ・セラピーのワークショップで、カウンセリングの大家である、マイケル・ホワイト、精神科医、トム・アンデルセン、ハーレーン・アンダーソンが一堂に会した折のやり取りの中での言葉。
 トムが、「彼ら(クライエント)が言葉を見つける前の間が、とても大切だね。だから、彼らが話した後に訪れる間を守るのが僕の仕事なんだ」
 それに対し、ハーレーンが、グレゴリー・ベイトソンが、ある会議で言っていた、「僕はいつも、応える前に少なくとも7秒は待ちたい」という発言を紹介すると、
 トムは、
「僕は自分にずっと言い聞かせてきたのは、「吸って、はいて、もう一度吸って、はいて、今度は僕の番だ」って、これが僕の間だよ。」


 私みずからに、言い聞かせたい。