のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

進化論の否定

 最近の生物学の進化は目覚ましい。とくに、分子生物分野では、解析技術の目覚ましい進展のおかげで、これまで未知だった遺伝的学的発見が、どんどんなされている。

 そのなかで、大変驚いたニュースが、ダーウィンの進化論の否定にもつながる研究結果だ。
 簡単に言えば、現存する生物種の9割が、10、20万年以前に、出現した、と言う結果だ。これは、環境による自然淘汰で少しずつ生物種が進化してきたという従来の説を覆すものだ。サルが人間に進化したのではない。サルはサル、人間は人間として、突然出現した、と言っているようなものなのである。

 これは、現在の科学的認識を覆す、大発見なのだけれど、あまり世間では騒がれていない。ちなみに、日本における生物学科とは、卒業しても就職口がない理系学科として、いまや学生が不安を募らせる学問分野となっている。
 
 生物が好きで、生物を学びたい人は少なくなくて、そして、私たちは、地球と言う膨大な生物種が共存する奇跡の星に生きているのにもかかわらず。

 この大いなる謎に満ちた生き物や自然についての学問を軽視する傾向は、ちょうど、矛盾に満ちた奥深い存在である人間の存在を対象とした文系の学問の軽視と、歩調を合わせるように進んでいるようにみえる。
 ともに、儲かる仕事になりにくい、という近視眼的な価値観がその背景にあるという点において。

 と、難しそうなことを書いてもあまり面白くはない。
 ただ、あるとき、人間は人間として、動物はそれぞれの動物として地球上に現れた。
 それが事実なら、次に考えが進むのは、それを仕組んだものは誰(何)か?を考えるのは自然な成り行き、ということになる。

 考えることで答えが得られるわけではなさそうだけれど。