のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

日々の小さな進歩

 うおー、もう4月27日かー。早いなー、と思う。
 今年になって、「これをやりました!」と言えることが何もない。何もないまま、もう4月が終わろうとしている。

 いろいろやりたいことはあったはずなのに、毎日、予定したことを終えられず寝てしまっている。ふとんに入る前に思うのは、いつも
 「明日本気出そう」
 生涯をかけて先延ばしの癖を定着させてきた気がするよ。

 でも「やりたいこと先延ばし」して、時間をどう使ってきたのか??
 ひとつは、日常のちっちゃなことで一喜一憂して落ち込んだり、やる気をなくしたりして、無為にネット見たりしてきたのが大きい。
 でももう一つは・・・、やはり、げんざぶろうの世話、ではないだろうか。

 なにしろ、げんざぶろうさんは、ちょっと目を離すとすぐに家中で破壊行動に出るわ、ウンチは食べちらかすわ(失礼)、救急車の音で夜中に猛犬の叫びをあげるわ、なかなか心休まる暇がない。

 しかし彼は、家では乱暴者でも、一歩外に出ると社交的でフレンドリーなわんこになる。道を歩いている人を発見しては、ぴた、と立ち止まり、じーっと観察。その人が少しでもこちらに視線を投げかけたり、気にしてくれそうと分かると、猛然としっぽを振り、近づいて行こうとするのだ。
 世の中に犬好きな人は結構いて、げんの視線に気づくと、ちょっと手を差し出してくれたりする。すると、げんちゃんは、全身で飛び跳ね、これでもか、というぐらいに喜びを表現するので、相手の人も「可愛いですね〜」などとお世辞を言ってくれる。

 最近は、散歩コースも固まってきた。コースの途中では、私が愛用しているクリーニング屋さんの前も通る。歩道に面してガラス張りになっていて、中からも外が良く見えるので、先代わんこのトビーを外に待たせて、衣類を持ち込んだりもしていた。
 そこの店のおねえさん(といっても私より年上)は、とっても気さくな方で、トビーが窓の外をウロウロしているのを目撃しては、店から出てきて撫でてくれたこともあった。
 数年前の話になるけれど、彼女も子犬を飼い始めた時期には、吠え癖がひどくノイローゼになりそう、という相談もされたことがある。
 「しつけ教室とか、いくといいかもしれませんよ」
と、私は訳知り顔で言った。といっても、トビーは、とても良い子で聞き分けもよかったので、自分はそんなものに行ったことはなかったけれど。

 しかし、げんの場合は、予測不能の行動をとるので、トビーのようにおとなしく店先で待たせる、というわけにはいかない。だいたいクリーニング屋さんの店先で、いきなり、ぴた、と立ち止ると、中から覗くお姉さんを発見して、喜び勇んで中に入ろうとする。私が必死にリードを引っ張って阻止しようとすると、なんと店先でおしっこまでしてしまった。
 私があわてて、ペットシートを取り出して拭いているのを、お姉さんは爆笑しながらガラス越しに見ていたのだった。

 それ以来、お店にお客がいないときに前を通りがかると、お姉さんが出てきて、ぴょんぴょん後ろ足で飛び跳ねるげんざぶろうを撫でてくれるようになった。毎日の散歩コースで、寄るところができたので、げんの歩みも少しスムーズになった、というわけである。

 ま、そんな感じで、4月が終わるのに、私の予定は全然進んでいない。げんが少しずつ成長しているから、まぁいっか。
 いまだに、げんは、呼んでも来ない。
 耳が聞こえているのか?としんぱいしたこともあったけど、最近では、ものすごく小声で「さんぽ」というと、マッハの速度でくるっ!と振り向くから、とりあえず聞こえているのが分かって一安心なのだった。