私の実家には大きな栗の木がある。
ある、はずだけど、最近見てないなぁ。今もほんとにあるのかいな?
ちょっと疑問。
などと思いつつ、樹といえば最近、コーチングとカウンセリングの違いについて説明する時のこんな喩えを思いついた。
コーチングは樹の地上部の面倒を主に見て、
カウンセリングは、樹の地下部の面倒を主に見る、
のに似ている。
葉に沢山光を当てたり、いい枝ぶりになるように剪定したり、虫がついていたら取ってあげたり、とにかく、そういう「そとからよく見える部分」についていろんなケアをしていくのがコーチング。
一方、土に肥料を植えてあげたり、根が伸びるのに邪魔な石を取り除いたり、土をふかふかにして有用細菌を増やして、健康な根が広くしっかり張れるように見えない部分をケアしていくのが、カウンセリング。
農学を専門としていた私に言わせれば、健康で大きく樹が育つには、どちらもおろそかにしてはならない大事なこと。
苗の小さいときには、充実した根を育てるのがもっとも肝心、というのも何か人の成長に似ている気がする。
と、得意になって語っているからといって、じゃぁ水をやるのはどっちなのか?と思って考えてみると・・・。
水は、生命が生きていくためには不可欠なもの。
そして、カウンセリングであれ、コーチングであれ、その根幹には、人とかかわることで人が成長していくという考えがある。
であれば、水をやるのは、人が人とかかわることであり、コーチングとカウンセリング両方の基盤ともいえるかもしれない。
しかも、樹も、人間も、結局は自分で育つ。
ここもまた、同じなんですねぇ。