のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

令和の不自由展

 このブログに記事を書くのは、久しぶりだ。前回、平成の終わりについての所感を書いた。それから令和になり、3か月が経つ。

 たった3か月しかたっていない?

 この間に、何か時間の経過をスキップしてしまったみたいに、平成という時代からの隔たりを感じる。少しずつ姿を現していていたけれど、まだ実体の分からない影でしかなかったものが、すっかりヴェールをはがされ目の前に突然出現したみたいな、そんな気分。

 

 表現の不自由展が、中止になった。私もぜひぜひぜひ、行きたいと思っていたのに、残念至極である。チケットも買ってあったのに。この酷暑をやりすごしてからなどと怠惰なことを考えていたら、価値あるものはあっというまに過ぎ去ってしまうのだ。ということを学んだ。

 

 ただひたすら一方的に応援しているだけだけれど、人々が脱皮するための勇気ある新たな試みを次々に行っている津田さんの無念さを思うと、本当に残念としか言いようがなく、それでも開催したこと自体が本当に価値ある素晴らしい行為だったと、お伝えしたい。

 「ホワイト国」の認定除外というニュースとかぶってしまったというのも、ずいぶん不運なことだと思う。けれど、裏を返せば「表現の不自由展」の顛末自体が、皮肉なぐらいに厳然ときっぱりと、現実の不自由さを表している。

 それにしても、「N国党」も「ホワイト国」も共にマンガっぽい響きがする。現実がどんどん戯画化している。

 

 追記:現在は、「ホワイト国」とは言わなくなったらしい。始まりはポジティブな行為だから自画自賛で浮かれて名付けたけれど、いざその除外国が出るとなると、後ろ暗いからか、胸を張っていた過去をうやむやにしたくなるらしい。

 グループAという名称変更を2019年8月2日にしれっとやるっていうのも、なんだかずいぶん恥も外聞もないね。