のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

雨の日は散歩はおやすみ

今日は朝から雨。なので、散歩はお休み。

 

 なので、飼い犬からこんな視線で見つめられながら、未視聴の録画した映画を消化した。選んだのは、三浦透子さん主演の「そばかす」。

 三浦透子さんの演技は、自分が見知ったリアルな日常の感覚そのままなのに、なぜか目が離せない、引き込まれる緊張感をはらんでいて、ついつい見いってしまうのだ。それに、透子って名前が、これまた秀逸だと思う。なんの見せかけの飾りも隠ぺいの覆いもなく、そのままの純粋な素肌でそこに凛と立っているような存在感に、ものすごく合っている。

 その三浦透子さんの演じるところの主人公、蘇畑佳純さんは、誰に対しても恋愛感情を持てない女性という役どころのなのだけれど、その地上的な通常の価値観に着地できない、あやふやでいつも戸惑っているような感じに、良くハマっている。
 見ていると、蘇畑さんが、幼稚園で働くきっかけとなった、ゲイの同級生が途中からいなくなっていて、あれ?彼はどこに?とか、前田敦子扮する中学校の同級生、よながさんの思わせぶりな病室っぽいベッドで寝ているシーンは何?とか、ひっかかるところも散見されるけれど(あれ?もしかして、それはよながさんの”女優”の仕事のシーン?)、全体的に、とても良かった。

 他の人と違う自分がなかなか声をあげられないことと、長く続けてきた人間の声に近い楽器であるチェロへの決別、トム・クルーズ宇宙戦争の走るシーンが好きな理由とラストシーンと、もれなく繋がって一貫性を持って描かれている。

 それがどこまで心に響くかというと、私の感性としてはあれな部分もあるけれど、見てよかったと思える映画だった。

 個人的には、音大まで言ってチェロやってきたんだから、もっと音楽の何か胸に迫るものが本人に残ったらいいのになーという気持ちもある。たとえば、恋愛的感情を音に乗せられなず、演奏家としていまひとつだったとか?でも、音楽こそ恋愛的要素だけでは全然ない気がするなぁ。
 ただ、もっと高みの音楽を目指したかったのに、それが高みすぎて挫折した、というのもあるのかもしれない。
 あとは、蘇畑さん版シンデレラのデジタル紙芝居は、割と好きだった。王子様に本音をぶちまけたあとがどうなったかを知りたい。

 え、私だったらどう作るか? そうねぇ、ちょっと考えてみようと思う。

 そして、タイトルの「そばかす」は、「そば(た)かす(み)」さんの短縮形なのか~、と最後になって気づきました。