今日は、3週間ぶりにバイオリンのレッスンの日だった。とある音楽雑誌の発行元のホームページによると、世界で演奏するのが最も難しい楽器は、バイオリンだそうだ。そして、とある人気のバイオリン関連youtuberの人が言うには、上達に必要な練習は、単なる趣味でも毎日やるのは当然で、レベルによっては2,3時間は必須、だそうな。ついでにさらに、とある私の大好きなヴァイオリニストである庄司紗矢香さんは1日に12時間練習するらしい。
まぁ最後の例は特異点なので脇に置くとして、そのくらい練習を要する楽器に対し、これは冒涜では、と思うぐらいに少ない練習時間で毎回のレッスンに臨んできた自分の行いを恥じ、私は、今日こそたっぷり練習してから行こう!、と心に誓った。
しかし、レッスンに確保した時間にしっかり寝てしまって、結局また慌てふためいて30分ほど練習してから出かけた。
そして帰宅。レッスンではものすごく汗を掻いたので(色んな理由で)、リラックスのためにツイッターを閲覧していたら、ヨルダンのラーニア王妃がCNNのインタビューに答えるニュース映像が流れてきた。
と思ったら、Yahoo Japanでもニュースに上がっていた。
西側諸国が、ダブルスタンダードだという雄弁な語りは、ほんとにそう!そうそう!とうなづかされた。
インタビュアーは、ハマスが先に仕掛けた民間人への襲撃についての意見を尋ねたり、ヨルダン国王の姿勢への考えを問いかけたりしたけれど、彼女は、そういう話のすり替えには一切ゆるがされない。パレスチナに対する西側の首脳陣の似非平和主義を極めて冷静かつ論理的に批判し、そして、yahooの記事内では言及されていないけれど、インタビューの中で彼女は、この事件の背景に、長年にわたりパレスチナがイスラエルによって非人道的に抑圧を受けてきており、イスラエルは30以上の国連安保理決議に違反しているという事実(そうなんか)があることを、雄弁に語っている。
そして彼女は言う。
「この問題に軍事的な解決策はない。戦争に勝利はない。勝利とは、政治家が人命の損失を正当化するために作り上げる神話なのだ」
くぅ~~、すごい正論だ。とても知的で賢い人なのだなぁと思った。王妃という立場で、このように物申すのは、簡単なことではないだろう。日本の皇室とも仲が良いそうだから、皇室の方々も似た意見なんじゃないかなと思う。
けれど、日本の皇室の面々が、このように公然と自身の考えを披露することはないだろう。それはもちろん、政治的な言及ができない立場だからというのもあるわけだけれど、そうした日本の皇室のしぐさは、良くも悪くも国民の”手本”になっているんじゃないかと少し思う。
逆に、日本国民の理想的なふるまいの型が、皇室の在り方を決めているともいえる。皇室であろうが、一国民であろうが、日本では、政治的なことを述べるのはなんとなく疎んじられる雰囲気がある。
ヨルダンでは、どうなんだろう。。