のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

未亡人の一年

今日は、ようやく山口市立図書館での利用者登録をし、カードをつくることができた。ここに住民票を持たない私は、もっとも頻繁に図書館を利用(図書館の机で勉強したり本を読んだり、夫に頼んで本を借りてもらったり)する利用無資格者だったと思う。
本当は、今でも利用資格はない。厳密には、私は埼玉県民であるし、山口市で勤めているわけでもないから。でも、ここの図書館員は、保険者証に書かれた遠隔地証の印を見つけるほど厳密なチェックをするような人ではないと踏んで、利用登録申請をした。
見込みは当たった。

この町で、私は誰も知り合いがいないだけでなく、図書館で本も借りられず、レンタルビデオやでの会員にもなれないという流れ者ぶりにしばらく切ない気持ちにさせられてきたが、それも少しずつ解決してきている。
それが、完全に正攻法じゃないとしても。
相変わらず、ごく限られた部分しかこの町を知らないままでも。
しばしば、現実にいる自分の居所がわからなくなっても。
自分がどこにいるか、そこにどれだけ打ち解けていないか、隔離され殻に閉じこもった存在か、そういうことがあまり気にかからないようになってきた、という方法で、私はこの見知らぬ町に適応しつつある。


今はこの本を読んでいる。未亡人の一年〈下〉 (John Irving collection 1989-1998)
本は、見事なまでに私のリハビリテーションに役立っている。
一日に4時間以上、本を読み続けることで、私は私の言葉を取り戻し、自分の世界を取り戻しつつあるように思える。
自分の世界、ではないかもしれない。
でも、純粋な意味で、本当の自分の世界などがあるとは思えない。
すくなくとも、私にとっては。


今日は、いつものようにロッテリアでイタリアンサンドを食べながら、至福の読書の時間を過ごした。その後、生協で買い物をし、家に帰った。夕飯には、2週間前にあけた白ワインを使って、ほうれん草と鶏肉とシメジの入った豆乳クリームスパゲッティを作った。水菜ときゅうりともやしとハムのシャキシャキサラダは、ドレッシングがなくなっていたので、マヨネーズと味付塩コショウを合えた。
それなりに美味しかった。


それと、昨日友達に赤ん坊が生まれた。いて座らしい大らかさと、O型らしい鷹揚さと、その二つを合わせた人らしいあまり繊細ではない性格の彼女の子供は、きっといて座生まれだろうと、私は予想した。たとえ、出産予定日が年末ぎりぎりだろうと。
そして彼女は(彼女にとって予定通り)早めに出産をした。息子はいて座だった。彼女の息子らしい心身ともに逞しい子に育つと思う。


以上。