いま、私の机の上には、鮮やかなオレンジのバラ、かぐわしい匂いの黄色のフリージア、ファンシーなスイートピーに、繊細なカスミソウの花束が飾られている。
でも、元気がなさそう。
気になって、ふとバラの花を手でつまんでみると、かさっと水気のない感触がする。
はっ!!
水がないじゃん!!
数十本の花が生けられた花瓶の中はほとんど水が残っておらず、私はあわててダバダバと水を注いだ。
一日中、何度も何度も、その華やかな彩りを目にしては、キレイだなーと思い続けていたのに。私ったら・・・。
いくら、その姿の美しさを賞賛し、心から愛でていたとしても、それが呼吸し、生きているものであることを忘れると、花は枯れる。
単に、水遣りを忘れていた私が迂闊なだけ、といえば、それだけのことなんだけど、
これは何かに通じるものがあると、萎れかけた花を見ながら思ったのでした。