のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

PE長時間暴露療法(そこによって立つ人の特徴)

今日、J-waveの15minuteで、PE長時間暴露療法というのの特集をしていた。


それは、PTSDの療法の一つで、何をするかというと、その対象となる辛い体験に長時間暴露(晒される)ことで、それに対する恐怖を克服する、というものである。
週1回、2時間のセッションを10回。


従来の療法よりも、画期的に早く回復できる療法だという。


だが、当然ながらその恐怖体験の度重なる暴露は、クライアントにとって、すこぶる辛い。
激しく辛い。
もう、やめたいと、何度も思う。
それを乗り越えたものだけが、PTSDの克服を果たすことができるという。


なぜ、EFTがもっと広まらないのでしょうか?
あるいは、せめてTFTが、広まってくれないのでしょうか?
EFTだったら、そんな辛い再体験をし続けなくても済むのに・・・・。
そして、そんな辛くないセッションで、しかももっと早く回復できるに違いないのに。


最近気づいたことだけれど、EFTはとてもとてもパワフルなツールだけれども、そのパワフルな道具を使うには、それなりに熟練することが必要です。
これから数日かけて、EFTを使うための、いくつかのコツを話していきたいと思います。

と、ここまで書いてしばらく時間がたった後、もう少しましな意見を思いつきました。


ある特定の恐怖の対象を、わざわざ長期間被爆させることの意味は、その対象への合理的ではない認識を改めさせる方法として開発されたと思われます。
たとえば、セクハラにあった女性が、その状況を何度も思い出す、と同時に、恐怖の対象である男性と接触の機会を持たせる。すると、世界中の男性全てが恐怖の対象というわけではない、ということを身を持って体験できるので、次第にその認識が変化する、というわけでしょう。
でもそれがもし、残酷な殺人などであった場合、その経験の記憶などを思い出しつづけた結果起きるのは、感覚麻痺以外にありうるのでしょうか?
というのが、私の疑問です。


もしPEがうまく行かない場合、PTSDはより悪化することもあるそうです。


そりゃそうだろうよ、と思います。
だって、その恐怖の対象に対して抱いた感情、衝撃は、もともと正常な反応の結果に違いないのですから。
それを「長時間暴露」という荒っぽいやり方で、その事件の特殊性を認めさせようとするのは、なんだかすっごく危険だと、私は思います。


そしてもう一点、私が思ったのは、この療法を考え出した人は、きっと粘着気質。
じーーーーーっと我慢して我慢して何かをやりとげる、ということにとても大きな価値を見出している人じゃないかということです。
そんで、荒行とか、苦行とかが大好きだったりするわけです。
釈迦は、さんざんいろんな厳しい修行を行った挙句に、心身を痛めつける修行は悟りのために必要なものではない、という結論に至ったそうですが、長時間暴露療法を考え出した人は、艱難辛苦に耐える、というスタイルが好きなんじゃないかと思ったです。


それか、トラウマを持った人の苦痛に、一切、共感しない人という可能性もあるわけだけれど。


まぁ、そんなことを思いました。