セラピーにしてもカウンセリングにしてもコーチングにしても、
ずーっと「良くなる」という言葉を使うことに引っかかりを感じていた。
これは、言葉を使った認識の問題なので、「良くなる」という言葉の使い方にとくに抵抗が無い人は別に気にしないで下さい。
ただ、「よくなる」という言葉はいつも、対極としての「悪い」状態を意識させると感じていたので、それに私は引っかからずにいられなかったのだ。
(まぁ、悪い、という見方をしていても単に認識の問題なので、別にいいのですが)
そして、私が選ぶ言葉は、
成長する。
かなり、考えました。
「変わる」ことも、「良くなる」、ことも、自発的になされるということも、全ての意味合いが含まれるという点で、この言葉を選ぶことにしました。
なぜ、「良くなる」を使いたくないかを強いて言うなら、
多分、そこで意識の変化が起きたとしても、その存在自体は何も変わらないから。
セッションで数時間話そうが、タッピングしようが、何かのエキスを吸おうが、全身マッサージを受けようが、何しようが、本人の存在はそのまま。
何一つ、変わらずあなたはあなたのままなのです。
変わる、ことを恐れる人は多いけれど、
ある通過点を過ぎて気づくことは、
自分自身は何も変わっていない、ということだろう。
良くも悪くも、私たちはどこまで行っても私たち自身なのだ。
小さかった樫の若木が、沢山の鳥や動物を養えるほどの大木に育ったのを、
樫の樹が変わったね、とは誰も言わないように、
ただ無力で何もできなかった自分が、大きな何かを成し遂げることができるようになったとしても、それは、変わったとは言わない。
成長するって、素晴らしいね。