のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

社会貢献?

今日も今日とて会社に出勤してきた。
そして、いつものようにフルタイムのみなさまより少し早めの
時間に退社し、駅へと早足に歩いてった。


その時間帯には、いつも駅前の横断歩道の上で献血の勧誘をしている人を
目にする。
献血』の看板を手に持って、
献血にご協力おねがいしま〜す」
と、何度も何度も繰り返し呼びかけている。
この前を通るたびに、私は、
「あ〜、献血したいわぁ〜」(←献血好き)
と思いながら、
でもトビーがご飯をまってるのよ、トビーが、
と心の中で言い訳をして足早にその場を過ぎ去るのが常であった。


が、今日はすこし、違う呼びかけの声を聞いた。
献血看板をもった青年は、こう言っていた。
献血は社会貢献です。社会貢献をお願いします」
・・・・しゃかいこうけん、ですか?
我知らず、私のいつもの気持ちは引いていた。


多分、その青年は、万年血液不足の現状を打破する新しい呼びかけを
探していたのだろう。
そして、上司(がいるかどうかしらないけど)との朝のミーティングで
「やっぱ、社会貢献じゃないすかね!?」
と、興奮気味で自分のアイディアを披露し、これで今日は、
いつもの1.3倍は献血者が集まるぜ!
と勢い込んでやってきたに違いない。


けれど、「献血」と「社会貢献」という言葉の間にある溝に
私は引っかからずにいられなかった。
私にとっての献血は、ずっともっと小さな個人的な行為で、
社会貢献などという大上段に構えたことばにそぐわない。
少なくとも、わたしにとっては、あまり魅力的な呼びかけには響かなかった。


だがしかし、もしかしたら、他の多数の人々にとっては、
心に訴えることばだったのだろうか?
その青年の新しい試みが、何かの効を奏した、ということが
もしかして、あるのだろうか?


たとえ思ったような結果が得られなくても(得られたかもしれませんが)
いつもと違う試みをした青年を称えたい。
そんな複雑な感想を持ちながら、私は駅の改札を通り過ぎた。