昔、私の好きだったSF作家の大原まり子(最近、とんと読んでないので過去形)が、
作家仲間が7,8人ほど集まったとき、皆結婚はしているのにも関わらず、
誰一人子供がいないのをみて、
「絶滅危惧種」と評していたものですが、
世界には、もっと深刻な(当たり前?)絶滅危惧種がいろいろおります。
アムールヒョウはその一つ。
野生種のアムールヒョウは、20から30頭ぐらいしかいないそうですが、
なんと、人工飼育下には200頭もいるらしく、
しかもその6割がおなじ遺伝子系統。
いわゆる、親戚ですね。
人間で言うと、世界人口65億人のうち、40億人ぐらいが、鈴木さん!
みたいな。
(日本の鈴木さんが、みんな血が繋がっているわけではありません。念のため)
というわけで、絶滅の危機の低減のためにも、この一族の『遺伝子プール比率』
を下げる、という配慮を動物園がしているそうです。
かように、動物園はただむやみに動物を増やしてばかりいるわけではなく、
遺伝子の多様性とか、飼育環境の保持とかいろいろ繁殖には手間隙をかけている
そうです。
そしてなんと!
旭山動物園では、ペンギンが卵を産んでも落として割ってしまう、おっちょこちょいママ
がいるので、ホンモノの卵は、孵卵器でくるくる回しながらあっためて、
ヒナがそろそろ孵化しそうになったときに、それまで母ペンギンが抱いてきた擬卵と
交換してあげるそうですよ!
母ともあろうものが、偽者(卵)と気づかずに暖めておったのか・・・。
不覚・・・、
と思う方もいるかもしれませんが、
この偽者卵は、レプリカ製作の職人技を学んだ職員が作った技の一品。
育児に悩む皆さんも、なんとなく親近感がわきますねっ(わかないか・・)
ほかに、絶滅の危機に瀕するホッキョクグマの人口受精卵をヒグマの代理母に生ませるとかのアイディアもあるらしく。
人間も動物も同じ生き物なんだねぇ〜♪
とおもう動物ネタでした。