のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

いい声

 夫が、テレビでカラオケバトルの番組を見ていて、出場者に対する諸々の意見を言っている。
 曰く、「勝ち残っているのが女性が多いんだけど、女性のが歌(カラオケの)がうまいのかな?」とか、
  (私:女性のがいっぱい練習してるんじゃない? ←適当)
 曰く、「これは選曲で失敗してるよねー。なんでこんな曲選ぶかな?」とか
  (私:他の人と、かぶらないためじゃん? ←いい加減)

 その時私は、稲田防衛大臣とお父さんと日本会議の繋がりとか、東芝の債務が膨らみ続けている窮状とか、ヨーロッパの右翼政党の党首に女性が多い?とかのニュースを見ていたので、あまり夫の話は聴いてなかった。

 しかし、「この子は、歌はうまくて勝ち残るけど、声がイマイチなんだよね。」と言われて、ハっ!とした。
 私「そういえば、今日乗った電車で、運転見合わせのアナウンスがあったんだけど、その運転士さん、すごく声がいい人だったの!」
 夫「それは、運転士じゃなくて車掌じゃないの?(←そこ突っ込む?)」

 その男性運転手(or車掌)の声は、甘くのびやかで、「先ほど、東十条で緊急停止ボタンが押され・・・」という事務的な内容も、ナレーションみたいにきれいで余韻がある発音と抑揚で聞こえて、アニメか何か聴いているみたいだったのよ!と力説した。
 夫は、ふーん、と気のない返事を返すばかりだったが、私は、車中にいた時、この運転士(or車掌)は「声の良さ」で鉄道会社の就職が決まったのではないか?とまで考えるぐらいだった。それで「電車運転士になるには」を調べたのだった。

 調べによると、多くは高卒、または専門学校を経て鉄道会社に入社し、駅員や車掌などの業務経験を経て、運転士試験を受けて、合格したらその道が開ける、ということだった。
 そうすると、必ず運転士というわけではないので、「声」を売りにして採用されるのはちょっと違うかもしれない。

 けれど、もしかしたら昔はアニメの声優を目指していたんじゃないの?と思うぐらい、ちょっと普通とは声の出し方が違っていたんである。
 でも、運転見合わせが終わり、「安全確認が取れました」のフェーズに入った時には、なぜかごく普通の車掌の声に成り下がっていた←失礼な)
 なぜ、あの時だけ素敵な声でアナウンスしてたのか。
 ただ私にそう聞こえた、というだけだったのか。
 謎は深まるばかりだが、若いころ『男は声』主義者(注:男性の魅力の89%は、声で決まるという偏った思想)を標榜していた私には、聞き流せない一瞬だった。

 カラオケバトルは、最後にどんな声の人が優勝したかは、分からない。でも、機械の採点には、こちらの心に訴える声の良さが評価されない、と夫は最後まで文句を言っていた。
 
 でも、声がいいかどうかって、主観的なところも大きいような気がする。電車のアナウンスの声にハッと反応していたのは、見渡した限り私だけだったし。それに、声優を目指してたまで勝手に想像してたのは、その電車のなかでも、私だけだったかもしれないし。
 けれど将来、声聞きAIが発達すると、倍音の分析とかもされちゃったりして、人間が聴いて「いい声」と感じる声の評価もされるようになるかもしれない。
 
 人間さまも、AIの評価を基準にするようになっちゃったりして。。。

 あれ?ちょっと話ずれちゃったけど、言いたかったのは、「声の良さ」は就活のPRになるかっていうこと。
 だって、ほんと〜〜〜に、みんな同じような長所を持ってきて、アキアキなのだ。そのなかで、
【声には自身があります!】
 みたいなのがきたら、私が人事担当者唾たら、面接決定!にしたいな、って思う。で、本人は本人で、面接でいい声アナウンスの実例やってみちゃったりしてね。
 そんな面接が、あるといいなと思うぐらい、マンネリ感をも感じる今日この頃でした。