のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

天才は白人に多いか?

最近見た映画では、桁外れの白人というのが多くいることになっている。
たとえば、 catch me, if you can
詐欺の天才が、偽札作りでFBIを手玉に取るという実話。現存する希少な印刷技術を保持するフランスの偽札作り工場でようやく警察の手中に落ちるかれは、その後FBIで働くようになるという、アメリカ的なオチもついている。(父との精神的な葛藤もお決まりのテーマ)
ついでに、パッチアダムスも結構、アメリカの天才君の実話といえるのではないだろうか?
自分の幼少期のトラウマから精神病院に依願して入院し、そこから医者への道を志した彼は、大量の知識の習得の要求にいっぱいいっぱいの友人たちを尻目に、毎日愉快に(ちょっと御幣が?)暮らしておりながら、医学部でトップの成績をキープし続ける。


ついでに、これはフィクションだけれど、グッドウィルハンティングも数学の天才君の話。フィールズ賞受賞者の大学教授が何時間も悩む証明問題をさくさく解いた紙を放り投げて部屋を出て行く。その知識は数学だけにとどまるものではないので、本当に「頭がいい」という設定になっている。繰り返しになるけれど、これはフィクション。フィクションだけれど、白人にはこういう人は実際にいそう。


世の中の天才について、私の持つ知識はあまりに限られたものだけれど、こういうタイプの超ド級の天才、というのは白人に多いのじゃないだろうか?超極悪人もいるけれど、こういう凡人の考えも及ばない天才、というのも白人に多そうな気がする。
日本人の場合、どうも印象が地味なのだ。私の個人的な印象、といえばそれまでだけれど。


日本人で最近すごいなぁと思っているのは、外科医の福島孝徳さん。神の手を持つといわれラストホープと称えられる彼は、夫が言うように日本が世界に誇れる天才のあり方の一つかもしれない。


そんな日本の人々は、しかし、個人個人の粒がそろっている。誰もが平均的に善良で誠実で勤勉である。そんな日本人は、ある人の説によると、魂の生まれ変わりの最後のほうに生まれてきている人が多いそうである。だから、北朝鮮みたいにサッカーの試合で残虐なブーイングもしないし、薄給でも文句も言わずに、こつこつ働く。
殺人者のピークが20代にない(つまり、カッと来て人殺しをする若者があまり多くない)稀有な国とも言われる。
天才が少ない分、みんなそれぞれ分をわきまえており、精神的な節制が効く。そう書くと無害で存在感のない天使の集団みたいに思えてくる。
がつがつしてないし、とびきり大きな野望もない。「老いた」魂たちは、やることなくて、ひたすら人生を模索するのだろうか。

日本人は、成熟した魂の生まれ変わりの人が多いといった人は、だから、本来世界のリーダーに日本がなるべきなんだと言っていた。でもどうやら、相変わらず暴力的で自己主張の激しい世界の荒波の中で、中庸で日和見な日本人がリーダーシップを発揮するのは簡単じゃないようだ。
それとも、これから出てくるのかな?
福島さんのような、とても日本的でかつ存在感あふれる天才が。
凡庸で温和な典型的(でもないけど)日本人のひとりは、極めて他力本願的に思うのであった。