のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

ディテールの追求−クモ恐怖症の解消のために−

とある人に(て、夫なんですけどね)、クモ恐怖症の解消のEFTをやった。
彼は遠方に住んでいるので、電話セッション、という感じでやった。


EFTを使って恐怖症を解消するには、どこが嫌いか、何がいやか、どうして怖いか、
など、ディテールを追求し、そのいやな部分、怖い部分の細かい一つ一つの要素
アスペクト)に焦点を当てていくのがコツである。


彼は、おっきなクモ、というのが嫌いである。
でも、嫌いな人のところにこそ、それはやってくる。
(あ!、やば!そんなことを断言してはいけないわ、いけないわ。)
もとい! 
嫌いでも耐えられるぐらいの人のところにそれはやってくる、こともあるけど
私のところには来ない。よかった。
(ふぃ〜〜〜・・・。←自分にも嫌いなものがある人)


とにかく、彼のところに、日本にもこんなクモが!?と驚きのビッグサイズの
クモがやってきた。
一回目、彼はそれを、なんとかどうにかこうにか、やっつけた。
その話を電話で聞いたとき、私がEFTしてあげようか?といったら、めんどくさがりの
彼は、いい、と遠慮深く断った。
けれど、再び試練はやってきた。
帰宅した彼を、前回よりもさらに一回り大きなクモが、玄関ドアを開けた正面の
壁で待ち構えていたのだ。
「おかえりなさい〜」
と言ったかどうかは定かでない。
クモは無口だから。


でもとにかく、彼は果敢にその巨大クモと戦った。しかし、紙コップと広告を
そろぉーっと差し出したそのとき、かさささっとクモが動き、うぉっ!と彼が飛び退った
隙にクモはいずこかへ消え去った。


戦いに敗れ意気消沈した彼の話を電話で聞きながら、私は、再度尋ねた。
EFTやってあげようか?
彼は、普段はあまり私からEFTを受けようとはしないのだが、今も部屋の
どこかに隠れているクモとの宿命的な戦いを前にして、今度は素直に、
うん、といった。


クモのどこが嫌いなの?
どんな感じなの?
ぞっとするの?怖いの?


タッピングをするたびに、私は根掘り葉掘り聞いて、その答えを
フレーズに入れていく。
ワンラウンド終わるたびに、どう?
と聞くと「なんか、だめ。」と答えはあまりかんばしくない。


だがしかし、彼の言い分は少しずつ変わり、
またやっつけに行かなきゃいけないと思うだけで、ぞーっとしてきた、から始まり、
いきなり近づいてこられそうなのがいや、
あの長い足がいや、
あの動きがいや、
と、実はアスペクトがどんどん変化していっている。


5ラウンドぐらいやったところで、彼は言った。
「うーん、まぁいいや。(クモ退治に)行ってくるわ」
「がんばってね。いってらっしゃ〜い」


彼がクモを見事に退治できたかどうか、まだ報告はない。