のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

sign

私たちは、9年おきに、一緒にドラマを見る。
まるで9年に一度訪れる儀式のように、初回から最終回までを二人できっちり見通すそれは、二人で共有する思い出に変わる。
一年前、見ていたドラマの主題歌を何度も繰り返し聞いた彼は、歌詞が凄くいいと言っていた。普段、歌なんかあまり聞かない彼だけれど。


そして、先日、私はある人に遠隔でレイキをした。
その人のことがどうしても心から離れずにいた私が、ああ、レイキを送ろう、そう思いついたのは、signの入ったミスチルのアルバムを聞いていたときだった。
そして、電車に揺られながら両手でそっと、その人を包み込んでいたとき、
signが聞こえてきた。私はわけもなく涙を流した。
届いてくれただろうか。
緑の木々が空から降り注ぐ光を全身に浴びて、生きる糧としているように、
あの人もその光を受け止めてくれますように。
そう願って送ったエネルギーは届いただろうか。


私たちが感じている、この同じ温かみを、あの人も多分必要としている。
そんなものはいらない、自分は欲しくないんだとあの人は言ったけれど、
誰もがその必要性から逃れられない。
多分、欲しなくても時期がくればそれはやってくる。
ずっと閉じていた瞳に、まぶしい光が焼け付く痛みとなったとしても、
昇り始めた太陽を止めることは誰にもできない。


そんなものは欲しくない。
そう思ってもギフトは届けられる。
私たちがここに住み続けているかぎり。