のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

完璧な休暇

本日、私は休息日と決めて、ひたすら休んでおりました。
まぁ、このところ少し疲れていたところに、
丸一日、何の予定も無い日が来たので(宅急便の受け取りとかすらもない)
『休む!』と決めて休んだわけです。


でもだがこれがしかし、
休むというのは意外に難しいです。
やろうと思っていることを全て終わらせて休めば良かったのですが、
「やらなきゃ」ということを残したまま休んだせいか、
頭の中にはなんとなくの罪悪感が渦巻いている始末。


私は、カウンセリングなどをしていて
人に「休むのがいいよ」とアドバイスしたりして、
そのときには、
「休む以外のことはしちゃいけない、ぐらいに徹底的に
休んでみるのはどうですか?」
と、言ったりしているわけですが、これが自分でやってみると意外に難しい
ことにきづくのです。


お休みは大好きなはずが、どうしても仕事のこととか、何かやるべきことは
ないかと、頭がそっちにいってしまう思い切りの悪さ。
思えば、研究の仕事をしているときには、読む時間はないとわかっていてすら
かばんには論文を入れていました。


まぁでも、その渦中にいるとわからなかったありがたみを、
あえて遠ざかることで再認識するという効果もあるのかもしれません。
ていうか、私の場合、そんなことの繰り返しのような気もします。


もちろん、これからまた何をしていきたいか、新しいアイディアに
思いをめぐらす、というのはまた別なわけだけれど。


どれだけちゃんと休めるかは、たぶん、
その前にどれだけ何かに満足して全力をつくせたかにかかっている
ような気がします。
でもそれは、逆に、休むときには、自分がどれだけ頑張ってきたかを、
心から賞賛するのが重要だということでもあると思います。


私の理想は、
本当にもう何も思い残すことが無いくらいに心底仕事にのめり込んで
働き倒した後で休むことではありますが、
なかなかね、結構誰しもそうですが、自分に対しては一番厳しく鞭打って
しまうものなので、
もうこれで完璧!そう思えることってなかなかありません。


であれば。
あらゆる身の回りの「やらねば」事を差し置いて、
自分がやってきたこと、出来たこと、考えてきたことの全てを
賞賛しながら、心と体を優しくねぎらってあげることこそが
真の休暇、なのかもしれません。


上手にオフになるために役立つのは、
ピンクのデンファレの花が一輪置かれたキングサイズのベッド
だけじゃないらしく、
たとえば、近くの公園に行って桜の幹に触れてみると、
手のひらから言葉にならない承認と励ましが流れ込んできて、
何もかも中途半端に思えていた自分自身が、
そこで少し救われる気がしてきます。


そして、
空の高みを吹きすぎる風が、
背の高い楓の葉を揺らしながら、
延々続く長い道のりを歩く者を称える
その音を聞くのです。