今年の12月も半ばを過ぎてしまった。早い。あまりに早すぎる・・・。ここ数年、そう呟き続けてきたわけだが、もう最近では、時が早く行き過ぎることに慣れきってしまって、早いとすら思わなくなっている。
へー、もう年末なんだー。今年も終わりか―。と、何の感慨もなく、他人事のように華麗にスルーできる昨今である。
あれ? なんでだろか?
考えてみると、以前から特に困ってはいなかったかもしれない。ただ、貴重な時間が何もせずに失われていくという感覚が、私の内側にある何かを刺激し、焦燥感を煽っていたような気がする。何か意味のあることをしなければならないと思わせる何か。
しかし、気づくとその焦燥感が私の中から失われている。なにしろ、1年の予定や目標を立てなくなった。だから、「あれが終わってないよ!?」とか「何もしないまま時だけが過ぎていくよ!?!」などという切迫感も生まれなくなったらしい。
なんちゅうこったい。これが年を取るということか(違う気がする)。
足ることを知ると、世間のしがらみから自由になれるのだ(だから違うって)。
ただ、それでも何か大事なことを忘れているような気も、するんだよなー。まだ、やり残している何か。人生の宿題みたいなこと。
毎年の目標を立てる気力がなくなってきたとしても、というかだからこそ、人生でやらずに終わらせたくないことを考える、これこの年末の宿題としょう。