のんびりライフの鳩日記

日常の、あれこれ感じたことなどをつづります。(不定期更新)

最愛、というドラマを見ました

 今朝はとつぜん、「そうだ、コメダ、行こう」とJR東海みたいなことを思いつき、午前中の仕事はコメダ珈琲で行った(午後は、家に帰ってオンライン仕事)。

 コメダ珈琲では、モーニングの時間帯はコーヒーなどの飲み物にトーストと卵がついてくる。いわゆる名古屋のモーニングサービスだ。私がコメダに行くときは、それを目当てに行くことが多いのだけれど、今日はあまりおなかが空いおらず、ドリンク類はそんなに安いわけじゃないので、少し迷った。
 けれど、行ってよかった。秋晴れの空が眺められる窓際の席に座れたし、昨日とは打って変わった集中具合で仕事がはかどった。

 そんな今日の仕事ぶりは、昨日のサボり日の懺悔の反映である。なにしろ、昨日は、締切り迫る仕事があるのに、丸一日遊んで過ごしてしまったんである。
 文字通り、ゴロゴロしながらyoutubeの旅行動画やTVドラマを一気見した。
 うぉう!仕事サボって非生産的な一日になってしまった!
 と自らの怠惰さを嘆いていたのだけれど、こういう休息時間も大事だね(開き直り)。

 で話変わって、視聴したドラマは、吉岡由里子主演の「最愛」である。
 え?いまなの?と思われるかもしれないが、これは2022年東京ドラマアウォードでグランプリを取った作品である。私は、長い連続ドラマは、評価が確定してから見る主義である。

 見た感想としては、最初の急展開はもちろん、3,4回目ぐらいからどんどん引き込まれて、やめられなくなる面白さだった。

 面白い要因がどこにあるかというと、ひとつには、冒頭で起きたショッキングな殺人事件に関連して数年後に起きる、新たな殺人事件の謎が謎呼ぶストーリー展開の面白さだ、その二重に起きた事件の犯人が誰なのか、主人公の周辺にいるさまざまな人々の行動を丁寧にたどりながら、捜査が進んでいく過程が楽しい。
 また、主人公の理央と初恋の相手の大ちゃん(名前忘れた)は、もともと互いに想い合っていたのに、事件がきっかけで離れ離れになる、それが再会したときには、嫌疑をかけられる容疑者と、捜査する側の刑事、という相いれない立場に引き裂かれる。互いに近づきたいのに近寄れないジレンマを抱えた二人の愛の行方から目が離せない。
 さらに、理央は若き社長として、記憶障害の弟のために新薬の開発を目指すが、自身の殺人の容疑に加え、会社の内外で様々な障害が立ちはだかる。その理央を全力で守ろう弁護士がいて、その働きぶりと同時に二人の関係がどうなっていくのかにもハラハラさせられる。
 というように、二重三重に仕掛けられるダンジョンを乗り越えていく、理央の冒険物語(ちょっとちがう?)となっている。

 しかしテーマはタイトル通り、最愛、である。

 どの登場人物も、必ず誰か、最愛の人がいる。ここには、ひたすら誰か(何か)のために生きる人々が描かれている。理央は弟が、弟は姉が、刑事の大ちゃんは理央が、薬師丸ひろ子さん演じるところの理央の母は”家族”が、という感じだ。

 だから、殺人事件がいくつも起きる割には、そんなにすごく悪い人というのは出てこない。むしろ、誰かを思う気持ちが強いからこそ、罪を犯してしまうみたいだ。そういう罪は、見ていてとても切ない。
 人間は、人をとことん守りたいと思ったら、誰かを傷つけずにはいられないのか、と思わずにいられない。そして、答えはきっとイエスなのだ。
 そういうときわたしは、だから過保護はよくないんだよ、と陰で言いたくなる。
 誰かに幸せになってほしいとか、誰かを幸せにしたいとか、そういう願いも結局は、自分のエゴなんだよ、と。

 でもまぁ、最愛っていうのは強いエゴから生まれる気持ちですから、とまるでドラマは語っているようだ。